神話・モンスター・地球外生命体

ジェームズ・ワン『アクアマン』(Aquaman、2018)

アーサー(ジェイソン・モモア)は、海底のアトランティス帝国の女王(ニコール・キッドマン)と人間の灯台守との間に生まれ、水陸両方で自在に活動できる。父子は海底の政争のために連れ戻された母の帰還を待つが、やがて彼女は処刑されたと知らされる。 は…

リドリー・スコット『エイリアン』(Alien、1979)

ボディ・ホラーの文脈でよく聞くものの、見たことはなかったので初めて配信で鑑賞。 エイリアンに襲われるシーンより、規定のプロトコルを自己判断で無視し、さらに乗組員間の連携を失うという事故発生の経緯の方がむしろ恐ろしい。そしてリプリー(シガニー…

ジェームズ・ガン『スリザー』(Slither、2006)

" data-en-clipboard="true"> 米国の田舎町郊外の森に隕石が墜落。そこに付着していた地球外生命体が孵化し……。 地球外生命体に寄生されると、ペニスを思わせる触手が腹から生え、それを女の腹に突き刺すことで授精するという設定。同じようなパターンだしも…

オリヴァー・ヒルシュビーゲル『インベージョン』(The Invasion、2007)

" data-en-clipboard="true"> 『es[エス]』の監督による地球外生命体侵略もの。原作はジャック・フィニー『盗まれた街』(1955)である由。ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグら青い目の俳優を集め、色の失われた街で瞳の青が印象的に映る。 米国内…

マティス・バン・ヘイニンゲン・Jr.『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(The Thing、2011)

51年版・82年版は共に未見で、原題のあまりのシンプルさにびっくり。エイリアンが出て来る映画だろうという程度の前知識だったが、後半はほぼ極地の基地という孤立した舞台での感染症パニックに展開するのだった。エイリアンの解剖を始めるので、絶対人間に…

ジョン・R・レオネッティ『ザ・サイレンス 闇のハンター』(The Silence、2019)

www.netflix.com アパラチア山脈の地底から発見され、たちまち大群となって地上に適応した生物。大きめの無毛のコウモリのような彼らは、視覚を持たず音に反応して標的を襲う肉食動物。人類は無音の生活を余儀なくされる。 中途失聴の少女と、手話で話す聴者…

ジョン・クラシンスキー『クワイエット・プレイス』(A Quiet Place、2018)

視覚は持たないが鋭敏な聴覚で動くものを襲う怪物に占領された世界。人工内耳を装用する少女とその家族は、手話をはじめ音声言語を介さないコミュニケーションでサバイバルする。『TITANE チタン』に続いて人工補綴物が描かれる映画を観た。 人工内耳のプロ…

ジェイコブ・チェイス『ラリー スマホの中に棲むモノ』(Come Play、2020)

子供のスマートフォンに突然絵本が表示される。他人と違うためにいつも仲間はずれにされて寂しい怪物のラリーが「おいで、友達になろう」と語るページをめくるうち、家中の電球が切れ……。 オリヴァーは小学校低学年の自閉症児で、周囲の言葉や自分に対する語…

スコット・スチュワート『レギオン』(Legion、2010)

いかにも善良な老女が歩行器で登場したと思ったら、四つ足で天井を這い回り、人の首を食いちぎる。悪魔憑依ものかと思ったら、黙示録映画だった。機関銃を両手で乱射するマイケルすなわちミカエルはアーミー(神の)出身の軍人。 突然のアイスクリーム販売車…

サンティアゴ・メンギーニ『ノー・ウェイ・アウト』(No One Gets Out Alive、2021)

www.netflix.com メキシコからオハイオのクリーブランドに渡ってきた女性。縫製工場で低賃金労働に従事しながら米国IDを入手し、遠縁の親戚を頼って新しい仕事を見つけようと試みるが…… 不法滞在の若い女性が、弱みにつけこまれて幽霊屋敷に監禁される話であ…

アンドレ・ウーヴレダル『スケアリーストーリーズ 怖い本』(Scary Stories to Tell in the Dark、2019)

ギレルモ・デル・トロ製作のホラー。1968年のハロウィーンの夜、街の幽霊屋敷に入り込んだ主人公たちは、屋敷に幽閉されていたと伝えられる少女サラの本を持ち帰る。そこには赤インクで綴られた恐ろしい物語が現れ、やがてそれは現実になる。 画面に映るテレ…

フランク・ダラボン『ミスト』(2007)

鬱映画としてよくタイトルが上がるので観てみた。しかし一緒に閉じ込められてイヤなのは、狂信者よりも危機時に張り切り出す男たちだなあ、連中の指示に従うくらいならこっそりバックヤードから逃げ出して怪物に食われた方がマシだと思った。とはいえ、自分…