2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

イニゴ・ウェストマイヤー『ドラゴン・ガール』(龍之女、Dragon Girls、2022)

少林寺付近に多くある全寮制の武術学校の一つ、塔溝武術学校で訓練を受ける少女たちを追うドキュメンタリー。アジアンドキュメンタリーズで配信(2024年1月31日まで)。 asiandocs.co.jp 監督 Inigo Westmeier はブリュッセル出身でロシア・ドイツ・米国で学…

潘志琪『天国の庭』(胡阿姨的花園、2022)

坂の街・重慶の「十八梯」は、往時の雰囲気を残す観光地として近年再開発された地区。かつてそこに暮らしていた胡おばさんは敬虔なクリスチャンで、貸金を踏み倒されてゴミ拾いと安宿の経営で生計を立てていた。アジアンドキュメンタリーズで配信(2023年1月…

オルガ・コロトカヤ『トゥバの喉歌』(SING、2018)

アジアンドキュメンタリーズで配信。シベリアに位置し、モンゴルに隣接するトゥバ共和国。女性が喉歌を歌うことは、トゥバ文化への冒瀆として禁忌とみなされており、喉歌を歌う女は子孫繁栄という最大の福を得られないとまでいわれていた。それでも90年代以…

アビー・マーティン『ガザ 自由への闘い』(Gaza Fights For Freedom、2019)

米国のジャーナリストAbby Martinによるドキュメンタリー。アジアンドキュメンタリーズで視聴。2023年11月29日から無料公開されており、登録すれば全編を見ることができる。 asiandocs.co.jp パレスチナの歴史を簡潔に振り返った上で、2018年からガザのイス…

ジェームズ・ワン『アクアマン』(Aquaman、2018)

アーサー(ジェイソン・モモア)は、海底のアトランティス帝国の女王(ニコール・キッドマン)と人間の灯台守との間に生まれ、水陸両方で自在に活動できる。父子は海底の政争のために連れ戻された母の帰還を待つが、やがて彼女は処刑されたと知らされる。 は…

クリストファー・ランドン『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』(Paranormal Activity: The Marked Ones、2014)

『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ第4作。ケイティとクリスティの姉妹をめぐる3作目までの物語からいったん離れ、メキシコ系のコミュニティへと舞台は移る。定点カメラではなく小型の手持ちカメラでの撮影へと変化。 主人公ジェシーの高校の卒業式か…

ジミー・ヘンドリックス 『俺たちは、パンクだ!インドネシアで生きてやる』(A Punk Daydream/Lamunan Oi!、2019)

インドネシア・ベルギー合作のドキュメンタリー。アジアン・ドキュメンタリーの配信で鑑賞。 asiandocs.co.jp 監督 Jimmy Hendrickx はベルギー出身で、2012年からインドネシアに暮らしているらしい。ほかに『A Hong Kong Opera』(2014)などがある。 iffr.c…

アニーシュ・チャガンティ『search サーチ』(Searching、2018)

『RUN/ラン』のアニーシュ・チャガンティ監督作品。失踪した娘の手がかりを求め、父親が必死で娘のノートパソコンの履歴を調べるサスペンス。画面に映し出されるのは、すべてFaceTimeの通話やSNS画像、ウェブサイトにニュース動画という画面内カメラを通した…

パーカー・フィン『Smile スマイル』(Smile、2022)』

精神的な問題を抱える女性を主人公にするホラー映画では、以前に依存症を描いた『エンドレス・エクソシズム』を見たが、こちらは自死遺族のトラウマに焦点を当てた作品。 精神科救急医療を担当している医師のローズ(ソシー・ベーコン)の元に、脅えきった若…

リドリー・スコット『エイリアン』(Alien、1979)

ボディ・ホラーの文脈でよく聞くものの、見たことはなかったので初めて配信で鑑賞。 エイリアンに襲われるシーンより、規定のプロトコルを自己判断で無視し、さらに乗組員間の連携を失うという事故発生の経緯の方がむしろ恐ろしい。そしてリプリー(シガニー…