2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

キム・ジウン『箪笥』(장화, 홍련、2003)

韓国のホラー映画リストによく上がる作品『箪笥』をようやく観た。監督は『人狼』のキム・ジウン。導入は屋敷ものだが、だんだんと流産や生理のモチーフが挿入され、ボディホラーの趣を呈してくる。決定的な謎解きに至るまでのサスペンスが巧みで、人間関係…

イアーラ・リー 『K2 アルピニストの影たち』(K2 and the Invisible Footmen、2015)

パキスタンと中国(新疆ウイグル自治区)国境にそびえる世界で二番目に高い山、K2。世界最高峰のエベレストよりも登頂は困難だとされる山で働くパキスタン人ポーターたちの姿を追う1時間弱のドキュメンタリー。アジアンドキュメンタリーズ配信。 asiandocs.c…

エリザ・クバルスカ『K2 天空に触れる』(K2 - Touching the Sky、2015)

『クンバカルナの壁』に続き、エリザ・クバルスカの山岳ドキュメンタリーを溯って観る。登山家として撮影当時18年のキャリアを持っていた彼女は、登山家であることをやめず、同時に母になることができるかと自分に問いかける。アジアンドキュメンタリーズ配…

エリザ・クバルスカ『クンバカルナの壁』(The Wall of Shadows、2022)

『海の遊牧民 バジャウ族』でビーチリゾートを訪れる観光客と地元のバジャウ人の経済格差を描いたエリザ・クバルスカ(Eliza Kubarska)による山岳ドキュメンタリー。代理店を介して経済化される登山ツーリズムの現場が映される。アジアンドキュメンタリーズ…

ドナー・コールマン『トゥクダム 生と死の境界』(Tukdam: Between Worlds、2022)

「トゥクダム」とは冥想中に臨床上の死を迎えながら、姿勢が崩れることもなく死後硬直も起こらず、生きているかのような状態で数日以上経過することをいう。チベット仏教では、冥想中に意識は深みに到達するが、その最深部に下りた微細な意識が肉体に残って…

金華青『仄暗く赤い森』(絳紅森林、2021)

『チベット・ガール』の男性監督・金華青によるドキュメンタリー。アジアンドキュメンタリーズ配信。 asiandocs.co.jp zacco-q.hatenablog.com 四川省カンゼ・チベット族自治州白玉県に位置するヤチェン(亜青)寺。尼僧たちは長い冬の間、雪原に一人一室ず…

林麗芳『ツンマ ツンマ ヒマラヤの尼僧たちと過ごした夏』(尊瑪、尊瑪: 我和她們在喜馬拉雅的夏天、2018)

台湾の女性監督によるインドのスピティ(ヒマーチャル・プラデーシュ州)、ラダック、ダラムサラの修道院の取材。監督は50歳を前に思うところあってヒマラヤを旅したというが、自分の解釈を抑制した語りで、修道院の日常生活の細部に丹念に目を向けている。…

グレゴリー・プロトキン『パラノーマル・アクティビティ5』(Paranormal Activity: The Ghost Dimension、2015)

シリーズ1・2・3、呪いの印と来て、4は未見で5へ。ケイティとクリスティの姉妹の幼少期を描いたシリーズ3に接続している。 少女リーラと父母が引っ越して来るところから始まる。クリスマスを迎え、父の弟がやって来て長逗留することに。そこに前の住人が残し…