サメ映画

ベン・ウィートリー『MEG ザ・モンスターズ2』(Meg 2: The Trench)

「ピピンの二度目の受難」とサブタイトルをつけたい。ジョン・タートルトーブによる前作の直接の続編で、五年後の設定。テイラー(ジェイソン・ステイサム)は環境活動家として大型船に潜入し、放射性物質の不法投棄の証拠をつかむ。前作のパートナー役だっ…

スコット・パトリック『ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦』(Ouija Shark、2020)

親類のコテージの留守番を任され、夏を過ごしにやって来た若い女たち。中の一人がビーチでウィジャボードを拾い、試しに遊んでみたところから、サメの亡霊を召喚してしまう。 林の中をふわふわ飛んで来る半透明サメに、一人ずつ食われてゆく女たち(と無関係…

ジョン・タートルトーブ『MEG ザ・モンスター』(The Meg、2018)

米中合作のサメ映画。上海沖の観測基地で、海底と思われていた層のさらに下に未知の領域があるとの予測から、有人探査機が潜水する。そこには確かに空間が広がっており、生命体の存在すら確認されたものの、それは巨大イカと、絶滅した古代のサメ・メガロド…

エミール・エドウィン・スミス『ディープブルー・ライジング』(Ice Sharks、2016)

極地観測所がその凶悪かつ知能の高いサメによって孤立させられ、沈められる脱出パニック。『ディープ・ブルー』シリーズと勘違いして観たが、邦題がややこしいだけで特に関係はなかった。 北極の氷に囲まれて独自に進化を遂げたサメたちが、温暖化によって氷…

ダリン・スコット『ディープ・ブルー2』(Deep Blue Sea 2、2018)

1999年の第一作からずいぶん間を空けての続編。サメ映画履修4作目。シンギュラリティを前に人類がコンピュータにうち勝つため、知能をブーストする薬を開発しようと試みるマッドサイエンティスト。 zacco-q.hatenablog.com 極秘実験を繰り返し、高い知性と人…

ジャウム・コレット=セラ『ロスト・バケーション』(The Shallows、2016)

『ジョーズ』『ディープ・ブルー』に続きサメ映画の履修は三作目。亡き母が妊娠中に訪れたというメキシコのビーチを一人で訪ねたアメリカ人医学生。サーフィン中にサメに襲われ、干潮時のみ顔を出す岩場に取り残されるという設定。 ファウンド・フッテージの…

レニー・ハーリン『ディープ・ブルー』 (Deep Blue Sea、1999)

『ジョーズ』に続きサメ映画。船で男たちがサメと戦うのかと思ったら、マッドサイエンティストによって養殖されたサメたちに、研究所が襲われる脱出パニックだった。 クローン羊のドリーがニュースになったのが97年、生命倫理にかかわる現実的な課題が新聞を…

スティーヴン・スピルバーグ『ジョーズ』(Jaws、1975)

サメ映画はやはりここからだろうと履修にかかる。スピルバーグ作品も初めてのような。巨大ホオジロザメとの格闘より、サメによる死者が出ているのに、観光収入のために海水浴場の閉鎖が許可されないという危機管理の甘さが恐怖。 サメ退治の大半は、変人の船…