ホモフォビアの警官が、捜査中に赤い封筒を拾ってしまい、ひき逃げ事故で亡くなったゲイの若者と冥婚するはめになる。その晩から若者の幽霊につきまとわれ、さっさと願いをかなえて転生させようと奔走するうち、捜査中の薬物事件のボスとひき逃げ犯の関係が判明し……
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「死Gay」と「直男癌」が互いに自分を見つめ直してバディになる。手に汗握るサスペンスというよりは、落ち着くところに落ち着くコメディ。
たとえ冥婚でも、カップルの二人だけでは完結せず、伴侶の家族と関係が結ばれるというのが台湾らしいところか。ただ、警察官の方の家族については一切触れられず、肉親がいるのかどうかも分からないので、両家の関係ではなく相手の家族の一員になる話といった方がよいのかもしれない。冥婚については『第九分局』でもモチーフになっていた。
それにしても、許光漢や林柏宏のような二枚目俳優の役ではなく、主人公の隣席の警官で風采の上がらない(クラブとかも苦手そうな)ゲイの後輩に見せ場を作ってほしかったなあ。