『呪怨』のハリウッド・シリーズ作品。『パラノーマル・アクティビティ』は米国から日本に呪いを持ち帰るが、こちらは日本から米国に呪いを持ち帰る話。
黒人と白人、アジア系と白人という世代の異なる二組の夫婦が登場。金婚式目前の夫婦や、出生前診断の結果を受けて、赤ん坊を迎えることを決める夫婦のシークエンスはすてきだった。ただ、
家族愛を破壊し尽くす不条理な呪いの話かと思うと、元警察官が巻き込まれたり、どうも焦点が拡散しているような。
一番怖いのは、家を外から映したラストで、キャストの名前が窓に重なり、中が見えそうで見えないシーンだったかもしれない。表面の静けさの奥に、何かが起こっている気配がする、という溜めの怖さが本編にもうちょっと欲しかった気も。
ところで、『インシディアス』のリン・シェイが霊界と交信を始めるか、とか、『ザ・ハント』のベティ・ギルピンがきっと亡霊に回し蹴りを決めて頭を撃ち抜くに違いない、とついつい見当違いの期待をしてしまった。