1は見ずに配信のあった第二章から。続作だがこれだけ見ても話は分かるようになっている。〈序章〉に比べると驚かせ方は穏やかで、悪霊に操られた家族の死闘がクライマックスとなるアクション寄りの展開。
恐ろしい母に苦しめられる話だが、女の心にはもれなく死の伯爵夫人が住んでおり、〈女〉を逸脱した自己(と自己を投影した相手)を容赦なく苛み死に至らしめるということでもあるのかもしれない。
その一方で、悪霊に取り憑かれて家族を殺そうとするというのは、DVの比喩だったら恐ろしいとも思う。映画では悪霊の棲み家に関する記憶を消去して一件落着でも、現実には暴行の後で悔悛の態度を示してもまたすぐ繰り返すケースが多いというし。