クレイグ・ゾベル『ザ・ハント』(The Hunt、2020)

ゴア・フィルムと勘違いして観たが、血糊よりアクションが中心の映画だった。

「人間狩り」設定から、ポリティカル・コレクトネスは口先だけで言行不一致のエグゼクティブや、いわゆる「キャンセル・カルチャー」をネタにするポスト・トゥルース映画。冒頭に"Redneck"の罵語が出て来る。風刺の部分は、米国の観客には社会階層や収入の如何を問わず、誰が見てもどこかで後ろめたさを感じさせるのでは。フィルムの外側の文脈依存性が高く、距離があるから楽しめるが、米国に住んでいたら感情を刺激される部分があったと思う。

 

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