マーティン・スコセッシ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(The Wolf of Wall Street、2013)

インド映画なら途中で休憩が入るだろう3時間の映画。証券詐欺の話なのだが、途中でディカプリオがご親切にカメラに向かって何度か儲ける仕組みを解説してくれるにもかかわらず、右から左に金を動かすのに何が違法で何が合法なのか、私には最後まで分からなかった。

分からなくても別に差し支えはなく、延々と馬鹿騒ぎが続く。何の話かさっぱり分からない上、会社のフロアは動物園のサル山の方がマシといったらいくらなんでもお猿さまたちに失礼だというレベルだが、それでも飽きずに見られるので、映画というのは恐ろしいものだと思った。

エンドクレジットにスペシャル・サンクスとして1MDB事件の Jho Low の名が出るのは文字通り噴飯もの。その後どうなったのかと検索したら、まだ捕まっておらず、ディカプリオも聴取の対象となったとかで、映画の落ちはそちらにつきそうだ。

フラン・レボウィッツが出るというので見たのだが、本当に『都市を歩くように』で引用されたあのシーンのみの出演だった!

 

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