凝固個大概

 “玩個痛快”“看個夠”という表現はよく見かけるが、“凝固個大概”という例はちょっと珍しく思われる。
 採取したゴムの樹液を加工する描写。

倒入更大的桶,隔著漏斗,湧入的白色汁液一陣撲鼻的清香。然後一杓杓的勺入並排的尺許長的長方型鐵槽內,蹲下來,逐一倒入定量的稀釋的蟻酸,用厚大的鐵片來回攪勻,刮去表面浮起的氣泡。好一會,凝固個大概,逐一倒在較為𥶡大的鐵片上,像塊白豆腐,疊著雙手,蹲著的身子前傾,由白豆腐的中央依序向四方,許多的掌印將它壓成了厚片狀。

黃錦樹《槁》(『由島至島』,麥田出版,2002,195頁)

 さらに大きな桶に流し込むと、漏斗を通って流れ込む白い液体のすがすがしい香りが鼻を撲つ。並べた一尺余りの長方形の鉄の型箱にひしゃくで汲み入れると、しゃがんで一つずつ希釈した蟻酸を決められた量だけ流し込んでは、大きな鉄のカイで均一に混ぜ、表面に浮いてきた気泡を掻き取る。しばらくして、だいたい凝固したところで、一つずつ大きめの鉄板の上にあけると、豆腐状になる。両手を重ね、しゃがんだまま身を乗り出して豆腐の中心から順に四方に向って押してゆき、幾つもの手形のついた厚い四方体に固めた。


 “〜個大概”という表現は理屈で言えば“〜得大概”に置き換えても良さそうな気がするが、ざっと検索した感じだと“大概”という補語を取る場合は“〜個大概”になることが多いようた。