リー・ジャニアク『フィアー・ストリート Part 1-3』(Fear Street、2021)

フィアー・ストリート Part 1: 1994 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

『フィアー・ストリート Part 1: 1994』『フィアー・ストリート Part 2:1978』『フィアー・ストリート Part 3:1666』の三部作を一気見。輝ける富豪の街サニーヴェイルと、隣の貧困地区シェイディーサイド。後者の住民は、大人は大半がアルコールか薬物の依存症、子供たちも「どれだけ努力しても自分もああなるだけ」と諦めている。

シェイディーサイドでは十数年に一度、無差別大量殺人が起こり、1666年に縛り首になった魔女サラ・フィアーの呪いだと伝えられている。Part1は1994年のショッピングモールでの殺戮、2は1978年のキャンプ、3は1666年の魔女狩りから1994年に戻る。三部作をすべて観て完結する構成。

歴代の殺人鬼が4人も登場し、殺しても殺しても生き返る。しかし娘がある日突然大量殺人を犯して自殺し、数十年後にまた蘇って刃物を振り回すのでは、母親もたまったものではない。だがシェイディーサイドの住民はすべての運命を受け入れて生きる定めなのである。

というわけはもちろんなく、なぜこの地域だけが呪われているのかというのは最後に明らかになる。特定の個人が諸悪の根源で、一人を殺せば地域格差が解消するなら話は簡単だが、それは措くとして、ゴアシーンは自分の呪いのノートに控えておく。Part1と2はやたら便所が出て来るので、食事中の鑑賞はお勧めしない。