サミュエル・ベイヤー『エルム街の悪夢』(A Nightmare on Elm Street、2010)

オリジナルを観ずに今頃いきなりシリーズ第一作のリメイクから。「悪夢」というのはものの喩えかと思っていたら、本当に夢の中に登場する殺人鬼の話だった。

幼児期のトラウマ記憶が夢の中で呼び覚まされているらしい、というのはかなり早い段階で分かる。夢が自分を苛み死に至らしめるのだが、報復が報復を呼ぶ設定は後味が悪い。夢で殺人鬼を撃退しても、起こってしまったことは消去できず、シリーズはどこまでも続きそう。