デヴィッド・ブルー・ガルシア『悪魔のいけにえ -レザーフェイス・リターンズ-』(Texas Chainsaw Massacre、2022)

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順番に観ずにいきなりシリーズ第九作から。リメイクではなく『悪魔のいけにえ』の50年後の設定。

高校で銃乱射事件に遭遇し、生存者として後ろめたさを抱えたライラは姉のメロディに連れられ、友人たちとテキサスのハーロウで新しいビジネスを始めようとする。無差別大量殺人で名が知られた街は、半ばゴーストタウンと化しており不動産は安く手に入るのだ。

しかし買い取ったはずの元孤児院にはなんと南部連合旗が翻っている。慌てて旗を下ろそうと中に入ったところ、まだ老女が暮らしており、立ち退きを求められて心臓発作を起こしてしまう。彼女と共に孤児院に暮らしていた男がまさにレザーフェイスであった……

50年前の事件の唯一の生存者サリーは、いつか犯人を見つけ出して復讐しようと、レンジャーになっていた。レンジャーというのは国立公園の保全の仕事だと思っていたが、保安官や警察に相当するらしい。

テンガロンハットに白髪をなびかせた老女がレザーフェイスと対決するという設定で期待を持たせておいて、あまりにあっさり終わってしまい、この50年はいったい何だったのか?とあっけに取られる。