桃子A1J

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 中国語とベトナム語で歌う台湾のラッパー桃子a1Jのインタビュー記事。

 台湾人の父とベトナム人の母の間に生まれた彼女は、11歳までベトナムホーチミンで現地校に通い、それから台湾に移って中国語を身につけ、中学卒業後はまたベトナムに戻り、大学進学に際して再び台湾に来たという。「新二代」としてではなく、台湾とベトナムを往き来する中で成長した「第三文化小孩」(サードカルチャーキッズ)と紹介されている。また、台湾の大学に進学する際には現地の永住権を持つ華裔学生「僑生」の扱いになるわけだが、中学時代の経験があり台湾にも家があるので、海外で育って進学のために初めて台湾に長期居住することになったほかの「僑生」との経験とも異なるという。

 王水源と組んだ水蜜桃偵探社で、台湾語のラップにベトナム語の歌詞を組み合わせた「尋人」で話題になった。


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 「僑生」について理解を助ける動画も作成している由。これまでは「僑生」というとマレーシア華人(来台以前にすでに中国語で教育を受けており、中国語の読み書きに不自由することはない)の経験が比較的よく文章にされているが、ベトナムやタイ、インドネシアなどの出身者の場合はかなり事情が異なるだろうし、彼らの台湾での生活経験というのは文章に綴られるより動画で語られることの方が多く、また台湾の人々にも届きやすいのかもしれない。

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 Blow吹音楽のインタビュー記事には、ほかにベトナム流行音楽のおすすめリストなども紹介されていて情報が豊富だ。