ジョン・R・レオネッティ『アナベル 死霊館の人形』(2014)

死霊館』冒頭の呪われた人形のエピソードの拡大版。ウォーレン夫妻が除霊するのかと思ったが、今作には彼らは登場しない。怖さだけでいえば、人形ホラーの恐怖要素を凝縮した『死霊館』冒頭ほどではないかも。

序盤から臨月の妊婦がミシンをかける居間で、テレビがシャロン・テート殺害事件のニュースを伝えるという不穏な気配。類似の悪魔崇拝カルトの凶行が主人公夫婦のすぐそばで起こるが、その目的は……。

人形のアナベルは夫からの心づくしの贈り物という設定で、最初は新しくかわいらしい。シーンごとに表情が異なるようで、何体も製作されたのだろうが、撮影期間にアナベルたちが並んで道具置き場に座っているところを想像するとぞっとしない。

しかし「親切ごかしに近付いてくる人が一番危険」「敵だと思ってめった刺しにした相手は最愛の人」というクリシェにとらわれた自分の心がいかに汚れているかを再認識させられた。

 

 

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